田中氏(富山市出身)ノーベル賞から1年 目次へ ホームへ
まだまだ続く田中さん効果
 島津製作所中間売上高1千億円突破
2003.11.21
 島津製作所が20日発表した今年9月中間連結決算は、田中耕一フェローが昨年のノーベル化学賞を受けた効果が続き、売上高が前年同期比6.1パーセント増の1005億円と中間決算で初めて1000億円の大台を突破した。

 田中フェローが開発に携わったタンパク質の質量分析装置の売り上げは、3倍の9億円に達した。福嶋忠好専務は「ノーベル賞受賞が引き続き後押ししている。政府が国産技術に目を向けるようになり、国産品を導入するようになったのが大きい」と述べた。

 純利益は30.7パーセント減の15億円。前年同期は、生分解性プラスチック事業をトヨタ自動車に譲渡し、特許譲渡益19億円を計上する特殊要因があったため。

 来年3月期は、売上高が前期比3.8パーセント増の2120億円と過去最高を、純利益が42.1パーセント増の50億円を見込む。



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