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新学長に滝沢氏 富山大学長選 10/11, 2001
 小沢浩学長の辞意表明に伴う富山大学長選は十日、同大で本選挙の投開票を行い、新学長に同大名誉教授の滝沢弘氏(66)=ドイツ文学=が決まった。任期は十一月一日から四年間。

 学長選は滝沢氏と富山大教育学部長の塚野州一氏(62)=発達心理学=、元富山大教養部教授で京都大名誉教授の河野昭一氏(65)=植物進化生物学、植物生態学=が立候補。人文学部の入試合否判定ミス後の信頼回復策や富山医薬大、高岡短大との再編統合問題などが争点となった。教授と助教授、講師、助手計四百六十七人の有権者のうち四百一人(不在者投票十三人含む)が投票。滝沢氏は一回目の投票で有効投票三百八十一票の過半数となる二百票を得た。塚野氏は九十九票、河野氏は八十二票だった。

 滝沢氏は記者会見で、「三大学の再編統合を前向きに進め、情報公開を積極的に行いたい」と述べた。

 小沢学長は、人文学部の入試合否判定ミス問題で、責任を追及する声が同学部を除く四学部から相次ぎ大学運営が困難になったとして先月上旬、今月いっぱいで辞任する意向を表明した。ことし六月十三日に就任したばかりで、本来の任期は十七年六月までだった。

【略歴】 たきざわ・ひろし 昭和十年二月二十四日生まれ、富山市出身。三十二年富山大文理学部を卒業、三十五年九州大大学院文学研究科修士課程修了。鳥取大教養部助教授を経て四十九年富山大教養部助教授、五十三年同教授、平成五年教育学部教授。十二年三月末で定年退官した。富山大評議員や学生部長、付属図書館長などを務めた。日本独文学会、日本ゲーテ協会会員。富山市月岡町。

情報公開徹底に支持 富山大学長選解説 10/11, 2001
 現学長が任期途中で辞意表明し、入試合否判定ミス問題で一部学部が選挙運動を自粛するなど、異例ずくめの展開となった富山大学長選は、同大OBの滝沢弘氏が他二候補に大差を付け当選した。入試ミスや再編統合問題の対応をめぐり、幹部に対して“密室協議”との批判が高まる中、公約で「情報公開の徹底」「再編統合は構成員のコンセンサス(合意)が基本」を明確に打ち出した滝沢氏に、多くの支持が集まった。

 小沢浩学長が辞任に追い込まれるきっかけとなった入試ミス問題では、ミス公表後も調査過程などの詳しい説明がなく、再編統合後の将来構想を考える作業部会の検討内容も明らかにされていない。学内では、大学再生と刷新に向け、情報公開を求める声が強まっていた。

 作業部会の座長を務める塚野州一氏は、再編統合問題の情報開示で批判の矢面に立たされたことが大きく響いた。河野昭一氏は富山大を離れて十七年がたっていることもあり、支持を広げられなかった。

学長間の合意を踏襲 滝沢新学長 10/11, 2001
 十日行われた富山大学長選で新学長に選ばれた同大名誉教授の滝沢弘氏(66)は記者会見で、富山医薬大、高岡短大との再編統合問題についてこれまでの三大学長間の合意を踏襲するとし、学内の意見を重視しながら前向きに進め、積極的に情報公開する意向を示した。

 滝沢氏は再編統合の議論の進め方について「今ある情報を徹底的に皆さんに知らせ、大学の全構成員で考えてもらう」とした上で、「学内の合意を重視したい。理解してもらえれば、痛みを伴う部門の人たちにも分かってもらえるはず」と話した。

 このほか▽地元との連携を図る▽「トップ30」に入る大学院の研究分野をつくる−ことなどを念頭に再編統合を進めていくことを強調した。

再編検討の進展に期待 富山医薬大、高岡短大 10/11, 2001
 富山医薬大、高岡短大関係者は、富山大の新学長決定が、現在こう着状態にある三大の再編統合問題進展に、プラスに働くことを期待している。

 平成十五年度の新大学スタートを目指す再編統合方針について、富山大と高岡短大は九月上旬に学内で正式合意した。富山医薬大では依然、慎重論が強いが、富山大の新学長が決まったことで三大学での検討開始に向け前向きに議論する機運が高まる可能性がある。

 富山医薬大の高久晃学長は「現状の維持のみを考えることなく、大所高所の立場から思い切った改革を実行されるよう期待しています」とコメントを出した。高岡短大の蝋山昌一学長は「再編統合については、今まで通り話し合いを進め、前進するのみだ」と述べた。


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